クロザピン治療について

クロザピンによる治療抵抗性統合失調症の治療

「治療抵抗性」とは

統合失調症に対しては、近年多くの有効な薬がわが国にも導入され、その病状を改善できるようになりました。しかし、さまざまな薬をきちんと服用していても、精神的な症状などが良くならないことがあり、これを「反応性不良」といいます。また副作用が生じやすいために、必要な量の薬を投与できず、そのために病状が良くならないこともあり、これを「耐容性不良」といいます。そしてこの「反応性不良」と「耐容性不良」をまとめて「治療抵抗性」といいます。

クロザリル クロザピン

「治療抵抗性」に対するクロザピンの効果

クロザピンはこのような「治療抵抗性」の状態にある方にも有効な場合があることが証明された唯一の薬です。日本で行われた臨床試験では、治療抵抗性とされる方のうち約57~67%で精神症状の改善が認められました。
クロザピンはすでに世界の100ヵ国以上(2016年8月現在)で使われており、日本には2009年に導入され、
すでにのべ5,000人以上の方に用いられました。他の薬で治療していても、次のような症状などがみられる
場合は、クロザピンの投与を検討します。

  • 陽性症状(幻覚、妄想、興奮など)が改善しない場合
  • 陰性症状(無気力、無関心など)が改善しない場合
  • その他、精神的な病気に伴う症状・行動(多量に水を飲んだり、自分を傷つけたり、暴力をふるうなど)が問題となっている場合
  • 錐体外路症状(手足のこわばり、ふるえ、じっと座っていられないなど)のため、精神症状の改善に必要な量の薬が服用できない場合
  • 再発・再入院が繰り返される場合
  • これまでの薬による治療の継続が難しい場合

クロザピンを処方できる医師

クロザピンは、この薬の講習を受講・履修して、クロザピンの情報や緊急時の対処を含めて十分な知識を習得し、審査を通過した登録医師(CPMS登録医)だけが処方できます。また講習を受講し、適正に使用するように知識を習得したCPMSコーディネート業務担当者、クロザピン管理薬剤師もクロザピンを安全に使用するための仕組みに協力します。

クロザピンによる治療を行える医療機関

クロザピンによる治療を行う医療機関は登録が必要であり、採血当日に血液検査等の結果を得ること、無顆粒球症や糖尿病への対処が可能なこと、CPMS登録医、CPMSコーディネート業務担当者、クロザピン管理薬剤師が規定の人数(各2名)以上勤務していることが登録要件になっています。当院は、これらの要件を満たしており、クロザピンによる治療が可能な医療機関です。
クロザピン治療を目的とした入院も可能です。
ご希望の方は下記「医療福祉相談室」までお問い合わせください。

相談室 連絡先

まずは医療福祉相談室直通番号
045-491-2665 までご連絡下さい。

繋がりにくい場合は代表番号
045-491-2661 へおかけ直し下さい。

相談窓口受付時間
月曜日~土曜日 8:45~17:00
※祝日・年末年始を除く